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組み立て式の床革ギフトボックスのデザイン

組み立て式の床革ギフトボックス
革を使用する厚さに漉く(すく)と、裏側の革が切り取られます。
通常は、銀面と呼ばれる表革の部分を使用しますが、この余った裏側の革(床革と呼ばれます)は利用価値が少なく捨てられる場合があります。床革は繊維が粗く隙間が多い構造ですので、毛羽立ちやすく、作品の表面には使いにくいためです。

ただコードバンのような緻密な繊維構造の革は床革でも緻密なため、作品の表革に使用される場合もあります。

今回は、牛のヌメ革を漉いた際に余った床革を使ってのギフトボックスをデザインしています。

構造としては、接着剤、縫い、金具を一切使用せず革紐で止める構造を考えています。
ギフトボックスの場合、紙でも良いのですが、革製品を贈る際には革を贈呈用の箱にも使いたい。基本的に物を取り出せば捨てられる運命のギフトボックスですので、耐久性や使用頻度は考えなくても良いし、捨てられる箱はシンプルに仕上げたい。
そういった意味で、普段は捨てられる床革を使って、各パーツを挟み込んで組み上げる構造で考えています。

Category: デザイン考察  Posted by kido on Mar 04, 2008  Comment (0)

ブッテーロを使用した携帯ストラップ

ブッテーロ革での携帯ストラップ

最近は、小物の製作を続けています。

今回の作品は濃紺と黄色のブッテーロ革で作製した携帯ストラップです。

ブッテーロはイタリアのトスカーナ地方にあるタンナーの伝統的な技術により植物性フルタンニン鞣しを施した上質なオイルレザーですね。

ブッテーロはヌメ革の代表的な存在になっています。加脂により手に吸い付くような潤いを湛える革で、しっとりとした手触りがあります。また、使い込むほどに独特の味わいを増し、深みのある上質の艶を生み出します。

そういった革の素材感や経年変化は、携帯ストラップのような小物を身につけると手軽に確認できます。

この携帯ストラップは、革のサンプルとして試作してみました。
手縫いでも良いのですが、手縫いのラインはミシンよりもごついので、繊細なデザインが表現しにくい。それで、裏に他の革(ヌメ革、ピッグスキン)を張り合わせた作りにしました。
これでも携帯ストラップであれば、強度には問題ありません。唯一、革が曲がる部分は剥がれやすいので、カシメで抑えています。これで革の剥がれは防止できます。

この携帯ストラップは、ジャンパーホックで止めてありますので、ジャンパーホックを外して鞄や、ちょっとした物に携帯をぶら下げることができます。手首に回せばブレスレッド風に携帯を持つことができます。ただの飾りではなく、機能性を持たせてみました。

大体はこうして小物の製作で革の特性を確認してから、大物に使用していきます。


詳細はこちら

Category: 作品  Posted by kido on Mar 02, 2008  Comment (0)

オーストレッグの名刺入れ

オーストレッグの名刺入れ
ブラウンのオーストレッグを使って名刺入れを作製しました。
デザインは紫色の名刺入れと同様です。

一見すると爬虫類っぽい光沢と模様ですが、ダチョウの足のスネの部分の革です。

鳥類は爬虫類から進化したわけですが、その名残りがこういった模様に残っています。

詳細はこちら



Category: オーダーメイド品  Posted by kido on Feb 17, 2008  Comment (0)

魔性の素材・・・革

革の魅力って何だろうと考えてみると、

1.緻密な繊維構造による耐久性
2.経年変化によって増していく風合い、深み
3.油分を含む革は持つ手にしっとりと馴染む

等々があるかと思いますが、それでも言い尽くせない何かがあるなと思います。

本来は、動物の皮であり、なめし工程により柔らかく、素材として生まれ変わったのが革ですね。

しかし、最近は、見分けのつかない合成革も増えており、そういった素材は、例外なく、高級革を模造しています。
天然素材としての革の風合いは、それとなく人工的に表現されるわけです。

しかし、油分を含むといった部分は、人口的には難しいようです。
また、複雑な繊維構造は真似しにくい。
一部の防寒素材くらいでしょうか、保温のために革のような複雑な繊維構造で製造されているのは。

人の価値観や感性による部分ですから、いろんな魅力を革に持つのは自由ですが、革の魅力を語るとしたら、
「魔性」かなと思うことがよくあります。

植物素材にはあまり感じませんが、動物の皮から生成される「革」といった素材にはなんとなく「魂」のようなもの、
動物のエネルギーを感じることがあります。
毛皮などはまさにそうですね。生きていた時の表皮ですね。
そういった何かを感じるから人を魅了するのかも知れません。

良い革とは、高級な革という意味だけではなく、何か得たいの知れない魅力のある革だと思います。
高級革ほど、合成革の題材にされているので、どこかでみた革だなと感じたりして、
ありがたさを感じなかったりします。

なかなか魔性の革には巡り合えないのですが、今のところオーストレッグが一番のお気に入りです。

牛革では、繊細さ、優雅さではルイヴィトンの革ですが、魔性はあまり感じません。何か物足りない。

当分魔性をもった牛革探しに悩みそうです。

Category: 雑感  Posted by kido on Feb 11, 2008  Comment (0)

紫色の名刺入れが完成しました。

紫の名刺入れ
大体完成です。
携帯のカメラでの撮影のため、色が青と赤に見えますが、実際はちょっと違います。

紫は青みがかかった紫と赤みがかかった紫では、受ける印象が違いますね。

赤っぽい紫はワインレッドにも近いです。革の染色には実際にワインを少々使って発色をよくしています。










Category: 作品  Posted by kido on Feb 03, 2008  Comment (0)

紫の名刺入れの考察

紫色に染色した革
女性向けに紫色の名刺入れを考察中です。

なかなかいい色の革がないので、手染めにてヌメ革を染色しました。
青っぽい紫と赤の強い紫のどちらかを表革にと考えています。また、色落ちを防止するために、天然素材でコーティングしています。



紫の強烈な発色とヌメ革の風合いをコラボレーションさせたいと思います。

エレガントに、かつ魔性の表現・・・・

構造上名刺入れはシンプルですが、それだけに限られたフォルムでの表現が悩ましい所です。





Category: デザイン考察  Posted by kido on Jan 22, 2008  Comment (0)

Berluti(ベルルッティ) 

berluti

”靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい” by オルガ・ベルルッティ


Berluti(ベルルッティ)。
フランスの高級紳士靴メーカーです。昨日新宿の高島屋1階入り口にあるショップに足を運んでパンフレットをいただいてきました。本来は靴がメインですが、鞄、小物類もあります。

パティーヌ(色付け)の魔術。何層にも塗り重ねた色彩がすばらしいです。これは独特のクリームを塗り重ねていくそうです。特徴的なのは、色を自分で選んで塗ってもらうことができることです。自分だけの色にできるわけですね。

鞄も靴と同様の革で製作されているようで異常に「軽い」のが特徴的です。
革製とは思えないくらい軽い鞄ばかりです。

鞄もクリームで色づけされているようで、『使用する前からエイジング(経年変化)されたかのような風合い』 があります。
この色使いは参考になります。

ただ、最初からエイジングされたかのような風合いはなんと言うか・・・・なんちゃって鞄というか、即席ラーメンというか、見せかけだけというか・・・・

長年使用することによって、革が焼けて、汚れが染み込み、オイルがにじみ、しみが溶け込み、色が落ちて生まれる風合いを最初から色合わせで表現する・・・・

これはこれですばらしいのですが、絵画のような印象を受けます。実際、Berluti(ベルルッティ) のサイトは絵画チックです。

これは一つの芸術としてのエイジング表現だなと思います。

Berluti(ベルルッティ) 



Category: 雑感  Posted by kido on Jan 19, 2008  Comment (0)

トートバッグの詳細をサイトにアップしました

写真は、写り具合で雰囲気が異なってくるので難しいですが、
できるだけ実物の感じがでるように撮影してサイトにアップしました。

シンプルな構造のトートバッグですが、
実際に製作してみると手縫いでしか組上げにくい構造となっています。



一本取っ手でのトートバッグ

Category: 作品  Posted by kido on Jan 18, 2008  Comment (0)

一本取っ手でのトートバッグが完成

トートバッグ

トートバッグの完成です。
詳細はサイトに近々アップしたいと思います。

表革は、樹脂加工されたガラス張り革を使っています。
雨の日でも気にせず使える革です。

もう少し取っ手が長いと肩にかけやすくなりますが、バランスを考えると、この長さとなりました。

通勤用とかではなく、大きめの荷物を無造作に詰め込んでも口が広がってしまわないようにデザインしています。

取っ手は差込錠で止めてありますので、簡単に取り外しができ、交換ができます。



Category: 作品  Posted by kido on Jan 15, 2008  Comment (0)

comfortable(居心地が良い)なバッグ

昨晩、外国人のデザイナーの方とお話していて、バッグの話となりました。
その中で、バッグに求めることは”comfortable”であるとのこと。

居心地の良いバッグとは、身に付けて収まりが良いバッグ。
機能性とデザインの融合が重要とのことです。
持っていて違和感のあるバッグは、結局は使わなくなってしまいます。
クローゼットに並ぶバッグの中から”ふっと”取り出して身に付ける。
その時に、違和感を感じていると選ばないわけです。
使わないバッグでは意味が無い。

身に付けて、持ちやすく、用途に合わせて機能的であることが重要ですね。

自分の中のイマジネーションを高める。
奇抜ではなく、ナチュラルであること、かつ、
独自性と持つ人の主張があることが重要とのこと。

外国の人は、日本人と異なる感性があります。
育った環境、歴史の違いですね。大変勉強になります。

Category: デザイン考察  Posted by kido on Dec 30, 2007  Comment (0)

バッグのインナーに赤を多用する理由

現在製作中のトートバッグのインナー(内側)は赤です。
バッグのインナーに赤を使うケースが多いのですが、
これには理由があります。

黒やダークグレーのほうが落ち着いた色ですが、
暗いバッグの中のインナーに暗い色を使うと、物の区別がつきにくいのです。
特に、夜の暗闇でバッグを開けたときには、何がどこにあるのか見にくいのです。

逆に、明るい、淡い色を使うと、物は見やすいのですが、今度は汚れが目だってしまいます。
バッグの中には、いろいろな物が入るので、どうしても汚れが避けられません。

暗いバッグの中で視認性が良く、かつ、汚れが目立たない色。
それを考えると、暖色で、かつトーンの強い色がベストです。
その色が赤なのです。



Category: デザイン考察  Posted by kido on Dec 30, 2007  Comment (0)

トートバッグの取っ手

トートバッグの取っ手

紫の革のはずが、なかなか紫の革でよい革がないので、微妙に茶系の革を使うことになりました。

取っ手の部分です。4つ編みで芯となる革を巻いています。

革巻きの取っ手は、しなやかで握りやすくなります。

年内に完成は時間がとれずに難しそうです。








Category: 製作工程  Posted by kido on Dec 24, 2007  Comment (0)

トートバッグのデザイン図(案)

トートバッグのデザイン図

ポイントは、一本の取っ手での吊り上げです。
取っ手の取り付け部分には、差込錠を取り付けます。出し入れの際に、差込み錠をはずすのは、面倒なようにも思えますが、小物は、取っ手の隙間から取り出せるのと、大物の荷物の場合、バッグが膨らむのを避けるために、取っ手の取り付け部分で締めるような構造で考えています。

ワインレッド系のバッグを、紫の革で取り巻き、中は、赤のスェードです。

横長のトートする予定です。縦長だと、やはり買い物バッグのイメージが強いのと、持ち運びの際のバランスを考えると、横長のほうが良いかなと思っています。










Category: デザイン考察  Posted by kido on Dec 16, 2007  Comment (0)

お買い物袋・・・トートバッグの考察

トートバッグは物を入れて運ぶことにのみ機能を絞り込んだシンプルな構造が特徴的です。
たっぷりと収納できる幅広いマチ、出し入れしやすい大きな口を持ち、
持ち手はベルトをバッグの周囲にぐるりと縫い付けた形が多いようです。
最近は、蓋があるものや、ポケットが付いているものもあります。
そうなると、普通のハンドバッグとの違いがわからなくなりますね。

本来は、水をそのままバッグに入れて運ぶことのできる防水性と通気性のある
綿のキャンバス地で作られたバッグをトートバッグと呼んでいました。

しかし、運ぶという機能のみを追求した、シンプルなトートバッグもいろいろと
便利なようにしていくと、「トートバッグ=四角いバッグ」というだけのことかも知れませんね。

鞄(バッグ)を用途に合わせて選ぶとすると、衣類等の大きめの物を気楽に詰め込んで、目的地まで運ぶ・・・・
そういった用途にぴったり合うバッグ。

ポケットや蓋(フラップ)は取り出すときに面倒・・・ぐぃっと手を入れて取り出せる使いやすさ。

大きめの荷物を「運ぶ」ためだけに機能を絞り込んだバッグ。

重さに耐えられる構造と大きめの口。

そういった、基本に忠実で、余計な機能を消去したトートバッグを製作してみたいと思います。

Category: デザイン考察  Posted by kido on Dec 13, 2007  Comment (0)

ルイ・ヴィトンの革を使ったカード入れが完成しました

ルイ・ヴィトンの革使用のカード入れ
6枚x2面での合計12枚のカードが収納できるカードケースの完成です。

カードのサイズにぴったり合わせて、小さめのカードケースです。
柔らかく、軽い仕様となっています。








詳細は、こちら

Category: 作品  Posted by kido on Dec 11, 2007  Comment (0)

カードケースの仮止め中

カードケース
やはり厚みが出てしまいますね。
6枚x2面で12枚のカードケースを仮止めしています。

0.8mmの厚さのヴィトンの革を使用しています。














Category: 製作工程  Posted by kido on Dec 10, 2007  Comment (0)

ヌメ革専用クリーム

ヌメ革専用クリーム
ヌメ革を焼きたくない人のためのコロンブスからでているヌメ革専用クリームです。

紫外線を吸収する成分が入っているようで、女性の日焼け止めと同じ原理のようです。
こんがり焼けた革も魅力的ですが、使い始めの革の魅力を維持したい場合、普通の革用クリームでは日焼け防止効果が期待しにくいものが多いようです。

このクリームと、革専用防水スプレーでかなり初期の風合いが維持できると思いますが、ヌメ革の場合、金属との接点の部分、力がかかる部分は、どうしても変色が進んでしまいます。





Category: 雑感  Posted by kido on Dec 09, 2007  Comment (0)

Louis Vuittonで使われている牛革

Lous_Vutton_Leather
以前より入手していたLouis Vuittonで使われている牛革です。
素材感はよく知られている、あのルイヴィトンです。
柔らかく、ナチュラルであり、細かなシボがあります。
比較的、急激に焼けないなめし方法がとられてあり、極め細やかな革です。
この柔らかさはカード入れにはちょっと向かない気もしますが、この革を使った作品にとりかかりたいと思っています。

Category: 工具・素材  Posted by kido on Dec 05, 2007  Comment (0)

焼印

焼印

以前のロゴから新しいロゴに変更した際に、職人さんに発注し届いた焼印です。
革質に合わせて焼き加減を変えると焼き色がきれいに出ます。












Category: 工具・素材  Posted by kido on Dec 04, 2007  Comment (0)

物に自分を合わせるということ・・・ライフスタイルの提案

人と話していると、自分の想定する用途に合うものを
求めている人が多いと感じます。

確かに、お金を出して買うわけですから、自分が欲しいもの=自分の用途に合うものとの考えは当然ですね。

しかし、例えば、ブランド物を求める場合、機能面よりも所有する喜びやステータスが重要で、
また、それを持つことによって自分のスタイルが変わっていくことがあります。

財布が良い例で、薄い財布よりもいっぱい入る財布のほうが機能面では優れていますが、スタイルを重視すると薄い財布
となる。しかし、あまり物が入らない・・・
そうすると収納を減らすか、他の収納方法(カード入れを使うとか、小銭入れを使うとか)を選択することになります。

これも「こだわり」ですね。
こういった小物にもこだわりのスタイルがある。
今までと異なる機能をもつ小物を選択するということは、自分の生活スタイルを変化させることでもあります。

小物のデザインにも主張があると思っています。

Category: 雑感  Posted by kido on Dec 03, 2007  Comment (0)


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"alterezza(アルテレッツァ)"はイタリア語で「尊厳」「自尊心」という意味があり、「高貴」「厳格」といった意味も含んでいます

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