コードバンのメンテナンスにつきましてお問い合わせをいただきましたので、まとめてみます。
当工房で制作しブログに掲載してありますコードバンでの作品のうち、
国産など通常のコードバンでの制作は下記となります。
本日発送のオーダーメイド品
コードバンでの長財布(チェーン用金具付き)
シェルコードバンを使用しているのは
シェルコードバンの長財布と小銭入れ
シェルコードバンの長財布のオーダーメイド品
となります。
シェルコードバンは蝋と染料でなめされていますが、通常のコードバンは顔料を吹き付けて色と艶を出しています。
顔料吹付けのコードバンの場合:
顔料吹付けのコードバンの場合は、顔料の皮膜ができておりますので、
レザーマスターで汚れを落とし、艶を出すには蜜蝋を含んだラナパーで磨けばいいかと思います。
ただし、傷は消えにくいの革なので、あくまで艶出し程度です。
傷が顔料の皮膜を削っていますので、傷はなかなか消えにくいのが顔料吹付けのコードバンです。
ホーウィン社(Horween)製のシェルコードバンの場合:
ホーウィン社(Horween)製シェルコードバンの場合は、蝋と染料でなめされておりますので
顔料の皮膜がありません。
したがって、革の表面をなだらかにすることで小傷を目立たなくすることができます。
シェルコードバンのバーガンディ色の場合、透明感のある革なので、
ラナパー、レザーマスターで十分綺麗になり、小傷もかなり目立たなくなります。
シェルコードバンの黒の場合、光の反射具合で傷が目立ちやすいので、
KIWIのシューズクリーム「Parade Gloss」の黒がいいかと思います。
コードバンには、小さな気泡のような穴が開いていたりしますが、そういった穴も消してくれます。
シェルコードバンのバーガンディ色でもKIWIのシューズクリームでメンテナンスすれば
傷は目立たなくなりますが、クリームの色と本来の革の色が異なりますので、
KIWIのシューズクリームを使うと色が異なってきます。
KIWIのシューズクリーム「Parade Gloss Prestige」の無色は、
色が透明なのでよさそうですが、かえって光って傷が目立ちますので避けたほうがよいかもしれません。
KIWIのシューズクリームを使う場合は、色が入ったもののほうが綺麗に仕上がるかと思います。
Blog カテゴリー:革製品のメンテナンス方法
コードバンのメンテナンスについて
Category: 革製品のメンテナンス方法
Posted by kido on Nov 06, 2011 Comment (0)
レザーマスターでの革のメンテナンスを行った結果

ユニタス ファーイースト株式会社で製造販売されているLeather Master(レザーマスター)です。ブッテーロの黄色を使って傷落としの実験を行ってみました。
レザーケアキットとしてレザープロテクションクリームとレザーソフトクリーナーがセットで販売されていますが、このセットは万能メンテナンス材ですね。起毛されていない牛革であればほとんどの革で使用でき、風合いも変化ありません。
驚異的なメンテナンスの効果で、一押しのメンテナンス用品です。
レザープロテクションクリームは単体でも販売されています。
今回は、特にオイルレザー向けに製造されているOLEOSA KIT(オレオーザ キット)をテストしてみました。
ブッテーロの黄色の革にひっかき傷を4本ほど入れて(中央部左)オレオーザを塗り込んでみました。(中央部右)
その後、水滴を落として水の反発のテストです。(下部左)。
水滴を約10秒後に拭きとったのが下部右の写真です。全くシミも残らず、水が染み込んでもいませんね。
オレオーザは水をかなりはじくようで、防水効果は抜群ですね。
ひっかき傷は小型ハサミで付けてみましたので深い傷ですが、オレオーザを塗り込んだ直後でもかなり色抜けは消えています。傷そのものは光の当たり具合でうっすらと残っています。
ブッテーロのようなプルアップレザー(染料染めで曲げた部分の革の色が薄く見えるような革)は、つめがあたった部分の色が薄く見えたりしますので、そういった部分を元に戻すにはかなり有効かと思います。
傷そのものは時間の経過と共に目だたなくなるので、オレオーザを定期的に塗っておけば、かなり綺麗に維持できそうです。
オレオーザ キットに同梱されているレザーソフトクリーナーは レザーケアキットに同梱されているものと同じようです。
ドイツヌメなどオイル分を含まない革にはレザーケアキットがお勧めです。
ブッテーロやミネルバ系のオイルレザーとドイツヌメのコンビの作品には:
ブッテーロやミネルバ系のオイルレザー用にオレオーザ キット
ドイツヌメ用にはレザープロテクションクリームの単品。
が一番ですね。
レザーソフトクリーナーはオレオーザ キットに含まれるので、それをドイツヌメに使えばレザーケアキットを購入しなくても済みます。
革の経年変化も楽しみですが、できるだけ綺麗に維持して変化させていくのも持つ人のセンスを表現します。
ご参考までにご紹介します。
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Posted by kido on May 06, 2011 Comments(2)


