軟らかくシボのある革での小銭入れ
透明感があり張りのある革での小銭入れ
しっとりとしたカジュアルな革での小銭入れ
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【小銭入れへのこだわり】
この小銭入れは、イタリア革であるブッテーロ、ミネルバリスシオやミネルバボックスを使って手に持つ感触やエイジングによる風合いを大事にするためにデザインされています。折りたたみ式なので、手のひらに広がり小銭が取り出し易い構造です。持ちやすく、片手で包み込むようにして開くので小銭を取り出しやすい小銭入れ(コインケース)です。
また、せっかく財布と小銭入れを分けるのだから、その分小銭もたくさん入れたいものです。
このマッローネシリーズは、レザーを折りたたんでいますので、レザーの折り目の部分にスペースがかなりでき、
見た目以上に多くの小銭が入ります。おおよそ25-30枚くらいの小銭は形状を維持したまま収納することができます。
また、かぶせを真鍮製のホックで止める構造ですが、ぴったりと合わせていますので、かぶせとの隙間ができないように仕上げています。
また、鞄などに小銭入れ(コインケース)を入れる場合、他の小物に金具で傷をつけないことも大事です。
使っている真鍮製のホックは出っ張りの少ない金具で、閉じた際に周りの小物にあたって傷をつけないようにデザインしています。
逆に、小銭入れ(コインケース)自身へ傷がつくこともありますが、小傷がついてもオイルで癒すことにより
傷からの復元力のあるレザーを表革に採用しています。
内革は、国産のピッグスキンをイタリア調にタンニンでなめしたものやクロムなめしされたノブレッサカーフを使用しています。
ピッグスキンは、擦れに対して強いレザーですので、金属である小銭との摩擦にも耐えてくれます。
小銭はいろんな人が触っているのでどうしても汚れやすいのですが、汚れが目立たないようにワイン色のピッグスキンを採用しています。
この色は小銭の視認性がよく、暗い中でもはっきりと小銭が見える色です。
また、ノブレッサカーフは大変丈夫で、傷がつきにくい革です。金属との摩擦にも強い革で、タンニンなめしの革のように金属と触れる部分の変色が少ないので、小銭入れの内側も綺麗な状態を維持してくれます。厚みはピッグススキンを使う場合に比べて若干厚くなりますが、やわらかい革ですので、革の風合いを活かすにはノブレッサカーフとの組み合わせも大変魅力的です。
こういった「こだわり」を持ちデザインした折りたたみ式の小銭入れは、手縫いの縫い目とイタリア産のオイルレザーの風合いを持ち、大人の革小物としての味わいを出してくれた当工房の自信作です。