現存するサメの種類は、12目21科74属で370種を超えます。全世界の熱帯、温帯および極域の浅い海から深海まで分布しており、日本の近海にも100を超える種類が生息しています。
大きさは、成魚で全長50センチ位のものから、13メートル位まであり、体重は、200グラムから12トンの大物まで様々です。370種を超えるサメの中で、革として利用出来るものは、約20種です。サメの皮は、鮫肌の所以(ゆえん)である、リン酸カルシウムからなる楯鱗(じゅんりん)という硬い表皮があります。この表皮を塩酸で脱鱗処理後、鞣します。サメ革の表面の特徴は、頭部から尾部に向け、細かい連続した網目状に凹凸があります。大型の種は、網目状の模様が大きくなります。
カリブ海、オーストラリア沿岸等熱帯、温帯に生息する大型のサメで革として利用されている主な種類は下記のサメです。
ホホジロザメ(グレートホワイトシャーク)
マンイーターとも呼ばれるホホジロザメは、体長7メートルに達するものもあり、海生哺乳類(アザラシ、イルカ等)を食すため、人間も襲うと言われています。
イタチザメ(タイガーシャーク)
若いイタチザメの体には、銀白色の地に黒色帯があり、それが虎の斑紋に似ているため、その名がつけられましたが、この帯状模様は、成長すると消滅します。体長6メートルに達するものもあります。