皮革について現在までいろいろな研究がなされてきましたが、特に鹿革については通気性・保温性・吸湿性にすぐれ、しなやかさ、柔らかさを持ちながら耐久性にも最も優れた皮革です。又、適度な伸縮性がありとても丈夫なので、高級衣料品や高級バッグ・財布などの小物製品・ 高級靴から印伝染め製品などに 使われ、さらに剣道具用品・弓道具用品、そして各種手袋などに幅広く使われております。鹿皮セーム革としては吸湿性が高いことから、いろいろな物を拭いたり磨いたりするのに用いられています。
鹿革の産地
哺乳類・偶蹄目シカ科に分類され、小型の鹿から大型の鹿まで、世界中に約36種類の鹿が生息しています。国内にも何種類かの鹿が生息していますが、現在使われている鹿革のほとんどは海外からの輸入品です。
北米産
北米産の鹿は、中型から大型の鹿で繊維が太く、寒冷地に生息しているので銀面の層が厚く、鹿独特のシボ(皮膚模様)もはっきり出ており、とても丈夫で銀つき仕上げされた鹿革は、生地が厚くしなやかで伸縮性があり、防寒用衣類や手袋・武道具などには最適です。
ニュージーランド産
ニュージーランド産の鹿も中型から大型で、温暖な気候の中広大な牧場で自然に養殖されている上、鹿肉の生産にも力を入れているため、北米産の鹿革と比較すると層も薄く柔らかく、キズも比較的少ないので幅広くいろいろな用途に使われます。特に衣料用やバッグ用には適しています。
中国産
中国産の鹿はほとんどが小型で、森林の中で生息している為、すり傷・かき傷が多く衣料用には適していませんが、とてもしなやかで伸縮性に優れ、柔らかく丈夫です。毛のついたまま鞣して敷物用として使われたり、スエードやヌバックに仕上げたり、染色したりして武道具や手袋などに使われています。