天然素材の中でも、第一級のスペシャルレザーがオーストリッチ(駝鳥)革です。高級化、個性化時代にあって、野性味の中にエレガンスさを秘めた風合いが好まれています。
飛べない鳥として、現生鳥類の中で最大級の鳥であり、アフリカ大陸で固有の独自性をもって生息しています。平均体高は2.5メートル、重さ120キロに達するジャンボサイズですが、走力が非常に優れています。オーストリッチの皮は、羽毛を抜いた後の丸みのある突起した軸痕(Quill Markクイルマーク)が他の皮革にない、ユニークさをもっています。強靱な皮質で重厚さもあり、立体的な革の特性を活かして、高級品向け素材として幅広く使用されています。仕上げは、主にクラシックフィニッシュ(Classic Finish)と言われるクイルマークと革を同じ色で染める半マットタイプの顔料仕上げと、サドルフィニッシュ(Saddle Finish)と言われる染料染めの革の表面をブラッシングにより艶を与えて、革らしさとクイルマークを強調した仕上げを行います。
オーストレッグ
脚部の皮は、「オーストレッグ」と呼ばれ、爬虫類に似たウロコ状の模様が特徴となっています。ウロコ状の部分は固く、磨きこまれて仕上げられた革は、やはり爬虫類と同様の光沢があります。マット仕上げにてなめされた場合は、柔らかく光沢もない革となります。
1匹のダチョウからは2枚しか取れず、使用できる部分も限られるため、貴重かつ高級な革となっています。