フジテレビで唐沢寿明主演の不毛地帯が放映されていました。何度か録画して見ています。
ナレーションでは主人公の壱岐正(いきただし)氏のシベリアでの11年間の抑留生活を不毛地帯と言っていましたが、商社での成功と競争の中で、出世しても心が満たされない壱岐正の人生がまさに不毛なのだと思いました。
ビジネスを成功させてもほとんど笑わない主人公。
成功の祝宴すら参加しない主人公。
成功を積み重ねても、シベリアでの11年間の抑留生活を引きずって生きる戦後の高度成長期の企業戦士の姿ですね。
本来、大きな組織にはそぐわない人だと思います。
組織に属することに何の価値も見出していない人ですね。
だから根回しをほとんどしようとしないんだと思います。
全て独断で進めるタイプの人ですね。
こういうタイプの人は一度の失敗だけで組織からはじかれるんですが、
フィクションだけに成功の連続です。
戦争責任を背負い、国に貢献するためと言いながら生きる意味を探して生きてきていたんでしょうね。
どんなにビジネスで成功しても満たされない心。
家族すら居場所とならない主人公。
生きる意味を見失っての不毛地帯。
戦争責任を背負いながらの11年間の強制労働。。。
想像を絶する環境と絶望の中で、人として生き抜くことはすさまじい。。。。
人は極限状況で本性がむき出しになる。。。
この物語はフィクションですが、ここまでではないにしろ、このような不毛地帯を生きている人は少なくないんでしょう。
だから共鳴される番組になる。
人生を振りかえる年になると、追いかけてきたものに心が満たされていない自分に気づく。
昔、特急電車の中で、手紙を書いている年配の方を御見受けしたことがあります。御兄さま宛ての手紙のようで、つい見えてしまいました。
偶然に見えたその文面の中に、「お兄様は幸せですか?」の文章だけが目に入ってしまいました。
不毛地帯を見てて、その文章を思いだしてしまいました。
不毛地帯
Category: 雑感 Posted by kido on Mar 16, 2010
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